Band of Brothers

Sep 27, 1003: 出張や組織変更のばたばたでしばらく更新がお留守になってました。やっと再会です。

前のページでは、いわゆるリーダーシップに関連することを書きましたね。最近観た映画の中に「BAND OF BROTHERS」というのがありました。実際にはこれはUSで放送されたテレビ放送で全編で10時間ぐらいの大作です。

  • 第二次世界大戦、あのD-dayからストーリーは始まります。主人公となるのは空挺部隊の一部隊、E company。終戦に至るまでの数年間に及ぶドラマです。
  • テレビ番組とは思えない本格的な作りで、映像的にもストーリー的にも素晴らしい作品です。トムハンクスが監督してます。
  • 題名からも分かるように主題は、戦争という極限の状況下でつちかわれた戦友同士の絆です。その描写も素晴らしく、特に10回に分かれたエピソードの前後に実際にこの物語に登場した兵士たちの生き残りがインタビューで話すところはすごい説得力です。
  • さて、こんな映画のお話を持ち出したのは訳があります。というのはこの映画のもう一つの大きなテーマが「リーダーシップ」ということだと思ったからです。
  • 軍は縦の社会です。妥協・たてまえの連続で、あみだくじのようにややこしくなってしまった現代の民間会社の組織とは違います。よりストレートです。良いリーダーがつけば抜群の成果を上げますが、逆にリーダーが悪いと悲惨な結果となります。
  • この映画ではその辺を強烈に見せてくれます。そしてこれが実話であるということを考えるといっそうの説得力をもって訴えかけてきます。こんな事を思いました:
  • 権力にものを言わせ、一方的にone-way orderを下すだけが良いリーダーでは無いようです。逆に兵士のご機嫌取りばかりでもいけません。
  • 自分の弱点がさらけだされないように保身ばかりを考えた運営でもいけません。逆に正直にさらけだす勇気も必要なこともあるようです。
  • 本当のcommitmentがなく、形だけの運営でもうまくいかないようです。端から見ても分かりますからね。
  • いくら軍のような絶対の縦社会での、部下が上官に意見しなければならないことも時にはあります。それを聞き判断を下さなければならないのも上官の任務です。
  • 断片的なコメントばかりになりましたが、映画をその目で見てもらえるととてもよく分かると思います。一言で言えるような結論や指標があるわけではありませんが、敢えて言えば上官も兵士もみんな人間であり、最後には人間性というものが問われる?というようなことも思いました。
  • しかし愚かなリーダーの間違った指示で死んでいった兵士たちの事を思うと胸が痛みます。